三重県津市の戸建て住宅外壁塗装・屋根塗装・付帯部塗装の施工事例です。
外壁サイディングボード・カラーベスト屋根・雨樋、破風板、雨戸・ベランダ床など付帯部の塗装も行いました。
外壁にはラジカル塗装・屋根にはフッ素塗装を提案し、建物全体の耐久バランスを整えています。
ページ下部では、今回の工事で使用した塗料の製品情報をまとめてあります。事例と併せて参考にしてください。
戸建て住宅|外壁、付帯部ラジカル塗装・屋根フッ素塗装
施工前
南面バルコニーと目地シーリングの劣化が顕著で、色あせとチョーキングは塗装面全体に発生しています。
施工後
下地強化のために厚膜タイプの下塗り材を使用し、ラジカル塗装の2色塗りで施工しました。
施工データ
塗料メーカー | エスケー化研(株) |
---|---|
使用塗料 | |
塗料名称 | 超耐候形水性ハイブリッドシリコン樹脂塗料 |
期待耐用年数 | 14~16年(外壁) |
施工箇所 | 外壁、屋根、付帯部 |
色調 | 外壁:SR-163・SR-414 屋根:RC-110 |
施工メモ | 屋根4回塗り!雨樋修繕サービス施工! |
施工前の状況
外壁の汚染
塗膜の経年劣化で撥水効果が低下すると、苔・水垢などの汚染が定着しやすくなります。
シーリングの劣化
外壁目地のシーリングに変色と剥離が発生していますので新規に打ち替えを行います。
屋根の汚染
屋根には頑固な苔汚染が目立ちます。このような汚染は高圧洗浄ですべて除去できます。
施工中の状況
足場工事
施工初日は、仮設足場の設置工事です。
戸建て住宅の場合、足場の設置は1日間で終了します。
高圧洗浄
外壁の高圧洗浄中です。水垢汚染も簡単に洗浄できます。
屋根の高圧洗浄中です。高水圧で頑固な苔も除去できます。
シーリング工事
劣化したシーリングの両サイドに、カッターナイフで切り込みを入れていきます。
目地のシーリングは両サイド2面接着なので、このように簡単に撤去できます。
目地際の欠け破損が顕著なので、プライマーを先行塗りして強化しておきます。
マスキング後に再度プライマーを塗布・新規充填・ヘラで均して仕上げます。
速やかにマスキングを撤去し、乾燥硬化を待ちます。
サッシ周りも同じように仕上げておきます。
緩んでいる釘頭や、微細な割れも補修を行います。
下屋根の水切り板金の隙間も補修しておきます。
笠木板金のジョイント部は水が入らないようにシーリング材で先行補修しておきます。
屋根板金はもちろん、既存の釘・ビスが緩んでいる箇所は塗装工程の前に点検補修を行います。
ブリード現象による塗膜汚染
シーリング材に含まれる可塑剤(かそざい)の塗膜表面移行で発生する粘着性汚染がブリード現象です。
塗装を前提とする施工では、可塑剤を含まないノンブリード(NB)タイプのシーリング材を使用するのが鉄則です。
▼シーリングメーカー参考リンク▼
シリコーンシーラントの下地処理
シリコーンシーラントは塗料を弾くので、あらかじめ専用の下地処理剤を塗布しておきます。
シリコーンシーラントは、通気口カバー、エアコンホースカバー、テラスなどの外壁の隙間に使用されています。
養生工事
窓などの塗装しない部分をビニールでカバーします。
出入り口の扉は常時開閉施錠できるように養生します。
外壁塗装
外壁下塗り
入り隅やサッシ際など、ローラーで塗りにくい所を刷毛で先行塗りしておきます。
ある程度先行塗りしておいて、広い面をローラーで塗装していきます。
厚膜タイプの下塗り材は、劣化の激しい下地でも良好な状態になります。
外壁中塗り
入隅やサッシ周りは刷毛を使って先行塗りしておきます。塗料はラジカル制御プレミアムシリコンを使用します。
刷毛の先行塗りがある程度終わったら、広い面をローラーで塗装します。
バルコニー外壁の色替え塗装は、メインの外壁と工程を分けて施工します。
中塗り塗装後の状況です。乾燥時間を設けるので上塗りは翌日に行います。
外壁上塗り
上塗り塗装も、下塗り・中塗り同様に入隅を刷毛で先行塗りしておきます。
刷毛の先行塗りがある程度終わったら、広い面をローラーで塗装します。
外壁は高耐久ラジカル塗料のエスケープレミアムシリコンで施行しました。
バルコニーの外壁は、ブラウン系の色調で濃淡のメリハリをつけています。
付帯部塗装
小さな刷毛で隙間の奥まで丁寧に塗装します。塗料は油性ラジカル塗料プレミアムNADシリコンです。
隙間の幅に応じて、サイズの異なるローラーを使い分けて丁寧に塗装します。
塗料の密着性を高めるために、ペーパーで目粗し処理を行います。(足付け)
シャッターボックスは、錆の発生など著しい劣化の症状が見られないので仕上げ塗料の2回塗りで仕上げました。
雨樋は耐久性の高い建材ですが、2度塗りすることで美観と耐久が向上します。
劣化の軽度なバルコニーの床面は、防水用トップコートで補強塗りします。
エアコン室外機を吊るすと危険なので、接地面は後日に施工する方が安心・安全です。
排水口カバーは取り外して塗装するので塗り残しが出ません。取り付けは塗料乾燥後に行います。
換気扇フードはサービス施工で2回塗りです。外壁と色調を変えるとアクセントになります。
屋根塗装
フッ素樹脂塗料4回塗り
屋根材の劣化が激しいので、下塗りは2液硬化型エポキシプライマーを2回塗装します。
2液硬化型の塗料は、デジタル計量器を使用して正確な調合を行います。主剤3に対して硬化剤1の混合比率で調合します。
プライマー塗装翌日に屋根用フッソ塗料ヤネフレッシュFで中塗りを行います。
屋根用フッ素塗料も2液硬化型なので、デジタル計量器を使用して正確に調合します。
2液型塗料の混合比率は製品によって異なりますが、ヤネフレッシュF(フッ素)の混合比率は7対1となっています。
2液型塗料を使用する際は正確な計量・調合を行うことが高品質施工の絶対条件です。目分量での計量は論外です。
上塗り塗装は、中塗りと同じ2液型フッ素塗料をたっぷり塗り重ねていきます。
屋根は下塗り塗装を含め4工程のフッ素塗装で、美観と耐久が大きく向上しました。
サービス施工
雨樋修理
破損している2階縦樋が庭に置かれていたので、サービス施工で修理させていただきます。
破損していた範囲は新しい部材に交換して元通り取り付けておきました。
足場解体
すべての塗装が終了したら、施主様に仕上がりをご確認いただき足場解体の許可をいただきます。
足場の解体工事は戸建て住宅なら通常1日間で終了します。
施工完了
製品情報
今回の工事で使用した塗料の種類をまとめてあります。
ラジカル塗料(水性)
外壁の仕上げ塗りに使用
ラジカル塗料(油性)
付帯部の仕上げ塗りに使用
屋根用フッ素塗料
屋根の仕上げ塗りに使用
下地調整塗材
外壁の下塗りに使用
下塗り塗料
屋根の下塗りに使用
防水塗料
バルコニー床に使用
さび止め塗料
鉄部の下塗りに使用
NBシーリング材
打ち替え・補修に使用
ペインター20
シリコーンシーラント処理
その他の事例
その他の事例