三重県津市の戸建て住宅の外壁・付帯部塗装の施工事例を掲載しています。
増築住居がありますが近年施工ですので、今回は既設二階建て住居の塗り替え工事です。
ベランダ外壁の破損部は大規模修繕は行わずシーリング補修することで施工費を軽減しています。
ページ下部では、今回の工事で使用した塗料の製品情報をまとめてあります。事例と併せて参考にしてください。
戸建て住宅|外壁、付帯部ラジカル塗装・ベランダ床の簡易防水塗装
施工前
サイディング外壁の色あせとチョーキングが顕著です。ベランダ外壁には欠損箇所が見られます。
施工後
外壁及び付帯部はラジカル塗装仕上げです。ベランダ床面は簡易防水を施工しました。
施工データ
塗料メーカー |
エスケー化研(株) 竹林化学工業(株) |
---|---|
使用塗料 | |
塗料名称 | 超耐候形水性ハイブリッドシリコン樹脂塗料 |
期待耐用年数 | 14~16年(外壁) |
施工箇所 | 外壁、付帯部 |
色調 | 外壁:SR-168・付帯部:15-30B |
施工メモ | 縞板塗装サービス施工! |
施工前の状況
外壁塗膜の状況は経年による色あせとチョーキングが顕著ですが旧塗膜の剥離などは見られません。
窯業系(セメント系)建材の破風板は既存塗装の色あせが顕著ですが塗装すれば強度を保てる状態です。
金属製の戸箱(鏡板)は既存塗膜の色あせが目立ちますが、錆の発生などは見られません。
雨樋は耐久性の高い建材ですが、かなり色褪せている状態なので塗装しておくと耐久性が向上します。
外壁ボードの破損
ベランダ外壁が欠損しています。ベランダ内側からの水漏れ要因は無いので外側からシーリング補修を行います。
小規模破損なのでボード張替えなどは行わず床面の防水塗装と割れ部分のシーリング補修で費用を軽減します。
施工中の状況
足場工事
建物手前の平屋住居は2年ほど前に増築したばかりなので、今回塗替えを行うのは2階建て住居の範囲です。
仮設足場の設置が終了しました。戸建て住宅の場合、通常1日間で足場工事が終了します。
高圧洗浄
塗装工程の初日に高水圧型のエンジン式高圧洗浄機を使用して建物全体を洗浄します。
外壁や付帯部など塗装する部位の劣化塗膜や、苔・水垢などの汚染を丁寧に除去していきます。
下地処理
破損していたベランダ外壁の補修後です。破損個所だけでなく周囲までシーリングで補修強化します。
テラス取付部に使用されているシリコーンシーラントは塗料を弾くのでノンブリードシーリングを充てんします。
外壁のひび割れ(クラック)は無料サービスでシーリング補修いたしますのでお任せください。
外壁ボードのつなぎ目や破損部補修の施工はマスキングテープでラインをそろえて補修しています。
軒天ボードのつなぎ目やビス止め補修のパテが劣化しているので新規にパテ処理をしておきます。
鼻隠しと破風板のジョイントが欠けているのでシーリングできれいに補修しておきます。
シーリングのブリード現象について
ブリード現象とは、施行後早い時期(1~2年)にシーリングの施行箇所に起こる粘着汚染です。
塗膜の表面に可塑剤(かそざい)という粘着成分が移行し、空気中のちり、ホコリなどの汚染物質が定着することで起こるブリード現象は、 ノンブリードタイプのシーリング材を使用することで防ぐことができます。
非汚染型ノンブリードシーリング
ノンブリードでない安価なシーリングの上に塗装すると画像のようなブリード汚染が起こります。
ハギシン塗装でのシーリング施工はノンブリードタイプを使用しますのでブリード汚染の心配は一切ありません。
▼シーリングメーカー参考リンク▼
外壁塗装(下塗り)
仕上げ塗料の付着を高めるためにカチオンシーラーを塗布します。窓周りや入隅は刷毛で先行塗りしておきます。
刷毛の先行塗りを行いながら広い面はローラーを使って塗装します。
外壁塗装(中塗り)
入隅部は刷毛で先行塗りします。使用塗料は低汚染高耐久で人気のラジカル塗料プレミアムシリコンです。
刷毛塗装が一定範囲終わったら広い面をローラー塗装していきます。この工程で2層の塗膜がついています。
外壁塗装(上塗り)
中塗りの翌日に上塗りを行います。サッシ周りなどローラー塗装しにくい範囲は刷毛で先行塗りします。
下塗り・中塗り・上塗りの3工程を刷毛とローラーを使い分けて丁寧に塗装することで高品質な塗装に仕上がります。
付帯部塗装(幕板/帯)
外壁と同じ下地の幕板(帯)の色変え塗装です。下塗り塗装済みなので中塗りから塗装していきます。
厚み部分を刷毛で塗装し正面はローラーで塗装していきます。外壁と同じラジカル塗装です。
中塗りの翌日に上塗りを行います。日程を変えて塗装することで塗膜層ができると同時に艶度も高くなります。
幕板はアイボリー系の外壁と対照的に濃茶系で塗装することで引き締まったデザインになります。
付帯部塗装(鼻隠し/破風板)
鼻隠し(破風板)は濃茶系の油性ラジカル塗装です。雨樋裏の奥は小さな刷毛で丁寧に塗装します。
上塗りも小さな刷毛で狭い隙間を先行塗りします。 覗き込まなければ見えないような所も丁寧に塗装します。
鼻隠しは段差の多い形状なのでサイズの異なる刷毛を使い分けて塗装していきます。
経年劣化による色あせが目立っていた鼻隠しですが、高耐久ラジカル塗装で美観と耐久が向上しました。
付帯部塗装(戸箱)
戸箱板金の隙間はローラーで無理やり塗装すると後垂れを起こすので小刷毛で先行塗りします。
戸箱は段差の浅い形状なので広い面はローラーを使って塗装していきます。
上塗りも中塗りと同じく刷毛塗りから始めます。手間を惜しまず細部まで丁寧に塗装することで仕上がりに差が出ます。
付帯部の塗装は油性タイプのラジカル塗料エスケープレミアムNADシリコンで施行しています。
ベランダ床の簡易防水塗装
ベランダ床はアクリルゴム系の防水トップコート(簡易防水塗装)で仕上げます。
刷毛とローラーを使い分けて既存塗膜が透けないように規定量を塗布していきます。
中塗りが完全に乾燥したら上塗りを重ね塗りし塗膜に厚みを持たせます。
FRP防水は定期的にトップコートを塗り替えることで防水性を維持することができます。
鉄部(スロープ)錆止め
工事期間中にガレージ(水路)スロープ錆止め塗装の依頼がありましたのでサービス施工させていただきます。
ケレン・清掃後、高耐久エポキシ樹脂の錆止め塗装で施工させていただきました。
足場工事(解体)
塗装工程終了後、施主様に仕上がりをご確認いただき足場解体の許可をいただきます。
戸建て住宅の場合、足場の解体(運搬)は通常1日以内で終了します。
施工完了
製品情報
今回の工事で使用した塗料の種類をまとめてあります。
ラジカル塗料(水性)
外壁の仕上げ塗りに使用
ラジカル塗料(油性)
付帯部の仕上げ塗りに使用
下塗り塗料(水性)
外壁の下塗りに使用
簡易防水塗料
ベランダ床の上塗りに使用
シーリング材
破損部・ひび割れ補修
さび止め塗料
鉄部の下塗りに使用
その他の事例
その他の事例