三重県津市の戸建て住宅外壁塗装及び付帯部塗装の施工事例を掲載しています。
仮設足場設置から完成お引渡しまでの流れを実際の施工画像で解説しています。
ページ下部では今回の工事で使用した塗料の製品情報をまとめてあります。事例と併せて参考にしてください。
戸建て住宅|外壁・水性ラジカル塗装|付帯部・油性ラジカル塗装
施工前
前回塗り替えから15年目での塗装ということで、外壁塗膜の色あせとチョーキング(塗膜の粉化)が顕著な状態です。
施工後
外壁は水性塗料で施工し、付帯部は油性塗料での施工です。塗装プランは近年人気のシリコンラジカルプランです。
施工データ
塗料メーカー | エスケー化研(株) |
---|---|
使用塗料 | |
塗料名称 | 超耐候形水性ハイブリッドシリコン樹脂塗料 |
期待耐用年数 | 14~16年 |
施工箇所 | 外壁、軒天、雨樋、雨戸、木部、他 |
色調 | 外壁:SR-111 付帯部:15-20B |
施工メモ | 外壁ひび割れ補修サービス施工! |
施工前の状況
外壁の劣化が激しく旧塗膜の剥離とひび割れが発生しています。シーリングと厚膜塗材での下地補修が必須です。
モルタル軒天のひび割れや木部、鉄部の色あせなど、付帯部旧塗膜の劣化も顕著な状況です。
施工中の状況
足場工事
住居が増築されており入り組んだ形状ですが、工夫しながら安全第一で施工していきます。
一般的な戸建てより増築部の分面積が多くなるので、午後から応援の職人も加わり1日間で設置工事を終えました。
高圧洗浄
高い洗浄力のあるエンジン式高圧洗浄機を使用して、苔、水垢汚染、劣化した旧塗膜を丁寧に除去します。
ブロック塀は塗装しませんが、苔、水垢などの汚染洗浄は無料サービスで施工させていただきます。
シーリング工事
ひび割れ補修はヘアークラックと呼ばれる微細なひび割れまで入念にチェックしてすべて補修します。
シーリング充てん後は速やかにヘラで均して、できる限り補修跡が目立たないように仕上げます。
かなり多くの補修箇所がありますが、下地工程は重要な作業なので時間をかけて丁寧に施工します。
シーリングのブリード現象について
ブリード現象は、シーリング材に含まれる可塑剤(かそざい)が、塗膜表面ににじみ出てくる現象です。
可塑剤には粘着性があり、空気中のちり、ホコリが付着して黒ずんだ汚染が定着してしまいます。
ブリード現象を起こさないために、ハギシン塗装では可塑剤を含まないノンブリードシーリングで施工します。
通常のシーリング材に塗装すると、1~2年後にはブリード現象による塗膜汚染が発生します。
塗装する際はノンブリードシーリングでの施工が鉄則です。
ケレン工事
粗目のマジックロンを使って小庇板金の錆(さび)を除去していきます。ケレン工事という項目になります。
マジックロンで作業しにくい狭い箇所は、金ベラを使って隅々までケレン作業を行います。
下塗り塗装(付帯部)
庇板金は劣化が顕著なので錆止め塗料を下塗りします。使用塗料は耐候性に優れるエポキシ樹脂です。
木部の釘やビスが錆びている場合、エポキシ樹脂の錆止め塗料を下塗りすると耐候性が向上します。
鎧形状の雨戸はスプレーガンで塗装する場合もあります。形状によりローラー塗装も行います。
敷地内の駐車スペースをお借りできたので、飛散防止ネットで囲いを作って雨戸を塗装しました。
下地調整(補修)
軒天塗膜(吹付)の剥離部分は、厚膜型の下地調整塗材で模様付けの先行補修を行います。
マスチックローラー(砂骨ローラー)を使用して、ゆず肌模様の厚膜塗装を行います。
補修塗りに使用する厚膜塗材はフィーラーまたはサーフェーサーという名称で、加水量によって粘度を調整します。
既存のような吹付け塗装は周囲への飛散が大きいので、今回はゆず肌模様での補修を選択しました。
下塗り塗装(外壁)
白く見えている分部が剥離補修を行った範囲です。この後外壁全体に下塗り塗装を行います。
外壁と軒天は同じ吹付け塗装下地なので、いずれもフィラーで下塗り塗装を行います。
剥離部分の補修跡はある程度残りますが、厚膜模様が付くので大きな違和感は感じなくなります。
中塗り・上塗り塗装(外壁)
仕上げは人気のラジカル塗料エスケープレミアムシリコンです。中塗り塗装は仕上げ1回目の塗装です。
中塗りの翌日に上塗りを塗装します。仕上げ塗装を2工程にすることで塗膜の層が形成され耐久性が高まります。
中塗り・上塗り塗装(付帯部)
広い敷地で作業できるので雨戸をスプレー塗装で仕上げますが、ローラー塗装でも耐久性は全く同じです。
付帯部の仕上げは油性タイプのラジカル塗料エスケープレミアムNADシリコンで塗装します。
雨樋は耐久性が高い塩化ビニル材質なので、2回塗り仕上げで美観と耐久が大きく向上します。
1回目の塗装が完全硬化する翌日に仕上の塗装を行うことで期待通りの美観と耐久が実現できます。
付帯部の仕上げは外壁仕上がり後に行うので、壁を汚さない様に狭い範囲は刷毛で塗装します。
水切り板金も錆止め塗装を行っていますが、軽度な劣化なら2回塗りでも大丈夫です。
水切りなど外周の細物を外壁と対照的な色調で塗装すると、メリハリのついたデザインに仕上がります。
劣化が著しかった小庇板金も油性ラジカル3工程の塗装を行うことで耐久性が向上しました。
足場工事(撤去)
塗装工程がすべて終了したら施主様に仕上がりをご確認いただき足場解体の許可をいただきます。
足場の解体撤去は通常1日間で終了します。周囲の安全を確保しながら作業を行います。
施工完了
製品情報
今回の工事で使用した塗料の種類をまとめてあります。
シーリング材
ひび割れの補修に使用
さび止め塗料
付帯部の下塗りに使用
下地調整塗材
外壁模様の復元に使用
下地調整塗材
外壁の下塗りに使用
ラジカル塗料
外壁の仕上げ塗りに使用
シリコン塗料
付帯部の仕上げ塗りに使用
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